通関士の英語力

通関業者を就職活動の対象とする方は、日本の企業と日本の税関の間に立つ職業に就くことになりますので、スピーキングスキルを求められることはありません。
ただし扱う書類は全て英語表記ですので、リーディングスキルとライティングスキルは必要になります。
就職後目にするのはほとんど専門用語ですので割とすぐに慣れますが、英語が全くダメだという方にはかなりの負担となる可能性があります。
鬼通関の私見では、最低でも英検2級程度の読解力は持っておいた方が良いのではないかと思います。
一方、商社・メーカー等の貿易部門(貿易事務)にまで就職の選択肢を広げたいという方にとっては、英語のスキルは必須の条件となります。
貿易事務関連の求人情報を見ると「英検準1級以上歓迎」「TOEIC700点以上」「日常会話レベルのコミュニケーションスキル」「リーディング・ライティング要」など、ある程度の英語のスキルが採用条件とされているところが大半となっています。
ちなみに鬼通関は英検準1級、TOEIC760点です。
とりわけ優れたレベルでもないのであまり自慢にはなりませんが、通関業者に就職できた者の一つの事例として参考にして頂ければと思います。

1.英検(実用英語技能検定試験)

英語は日常業務に必要とされる能力なわけですから、これに関連する資格の保有を履歴書に書くのと書かないのとでは、おのずと採用担当者の評価に差が出ます。
英検2級であれば履歴書に書いても良いと思いますし、問題集を1冊やれば十分合格可能な資格だと思いますので、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
尚、貿易事務職を考えている方は、できれば準1級取得を目指しましょう。
準1級の学習が難解だと感じる場合は、英検の学習と並行してTOEICの学習も行うことをお勧めします。
準1級レベルに出題される英単語や文章の難易度は、TOEICの出題内容と重複する部分が多いという印象があり、同時進行で学習するほうが効率が良くなるのではないかと思えるからです。
むしろTOEICの学習に重点を置いた方が、英検準1級取得の近道になるかも知れません。
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2.TOEIC

企業が個人の英語力を評価する際の指標としては、英検よりもTOEICの方が一般的になっているといっても過言ではないのではないでしょうか。
今やTOEICはそれだけ認知度の高い資格となりました。
TOEICと英検ではその出題形式が異なるため、一概にレベルを比較することはできませんが、下記を1つの目安として参照して頂ければと思います。

英検1級 TOEIC 830~990点レベル
英検準1級 TOEIC 700~830点レベル
英検2級 TOEIC 500~700点レベル

鬼通関の私見では650点ならば履歴書に書ける資格ではないかと考えます。
貿易事務職を考えている方はできれば700点獲得を目指したいところです。
TOEIC試験はリスニング45分、リーディンング75分の計2時間、途中休憩なしで行われる大変ハードな試験ですので、最初から最後まで集中力を持続できるかどうかが重要なポイントとなります。
これを克服するためには、とりあえず受験をしてみること、そして試験の雰囲気に慣れること。
大抵の場合、TOEICは英語力に自信のない方でも2~3回の受験で600点台の得点が取れるようになると言われます。
実際鬼通関の友人は1回目480点、2ヶ月後の2回目630点。ちなみに鬼通関は3回受験し、680点→700点→760点でした。
(3回受験してやめてしまったので、あまり偉そうな事も言えません。)
一方その学習方法ですが、鬼通関の元同僚(他社に転職)にはTOEIC920点という強者がいましたので、以下その方の語録を引用することとします。
英単語・英文法対策の学習を行うことはあまりお勧めできない。
TOEICは長時間の試験であることに加え出題される問題が非常に多いため、問題を解くスピードも要求される。
英単語・英文法レベルで覚えていたのでは問題を読むだけで時間を費やしてしまい、これに対応することができない。
従って英語は文脈で覚える必要がある。
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