独学!参考書・問題集

近年は通関士試験対策の参考書(テキスト)・問題集が非常に充実していますので、独学の学習でも十分に合格を狙えます。
ここに鬼通関の主観に基づいた論評を紹介させて頂きますので、購入前の参考にして下さい。

参考書(テキスト)

■ 通関士完全攻略ガイド ヒューマンアカデミー著2017年度版
どんなハードな学習にも耐えうる、現時点では最も良くできた参考書だと思います。
本文中に「理解のポイント」と題された補足説明がかなりの頻度で出てきますし、本の両端のスペースにはワンポイントアドバイスや難しい用語の解説も載っています。
巻末に収録されている練習問題も要点を押さえたなかなかに手応えがあるもので、参考書としての完成度はかなり高いと言ってよいでしょう。
ただ1つの難点は、近年の通関士試験の難化傾向を意識しすぎるあまり、関連する法令の条文を軒並み掲載しようとしていることです。
明らかに年を追うごとに本が分厚くなっており、重要な学習事項の取捨選択が難しくなる傾向にあります。
もう少し学習内容の階層や重要事項の順位が明確にされれば、完全無欠の参考書になると思います。


■通関士試験合格ハンドブック 片山立志著 2016年度版
通関士受験指導の先駆者・片山立志氏執筆の一冊であり、鬼通関を合格させた参考書でもあります。
初心者の方でも十分に理解できるように重要な点を確実に押さえるよう配慮された参考書ですが、詳細に解説がなされている箇所とそうでない箇所の差が目についてしまうことがあります。

■通関士試験パーフェクトテキスト 東京リーガルマインド著
(2014年度版以降発売されていないのが非常に残念です。)
大局的な見地に立ち、押さえなければならないポイントのみを抽出した非常にわかりやすい参考書です。
理解することを第一義に掲げるなら、この参考書が最も適しているかもしれません。

■通関士試験の指針 日本関税協会編 2016年度版
近年はかなり砕けた表現が使用され、わかりやすい内容になってきました。
ただ、法令の条文についてのアナウンスを行い、それについて理解を求めるという基本スタンスは依然変わっていないように感じられます。
法律の条文をベースに話が進められていくわけですから、現在通関業務に従事されている方にとっては、最も頭に入ってきやすい参考書なのかもしれません。

■通関士スピードテキスト TAC通関士講座著 2016年度版
■通関士試験 得点源の解説 寺尾秀雄著
上記2冊については、法律の条文を読むこととあまり変わらず、内容全体において箇条書きの連続という感が否めません。
初心者が理解するにはかなりハードであると思います。
ある程度通関士試験の内容を理解している上級者向けと言って良いでしょう。

2.問題集

■通関士試験問題・解説集 日本関税協会編 2016年度版
直近過去3年分の本試験問題と、過去15年分の問題を網羅したものがテーマごとに収録されており、市販されている問題集の中ではその収録数が群を抜いています。
解説は決して易しいと言えるものではありませんが、全ての選択肢に対して解答の根拠となる条文が掲載されていますので、「なぜその答えになるのか」という点を追求するクセが身につきます。
初心者の方には取っ付きにくいかもしれませんが、ハマりさえすれば最も威力を発揮する問題集だと思います。

■通関士試験 実戦オリジナル問題集 東京リーガルマインド著
(これも2014年度版以降発売されていないのが非常に残念です。)
本試験形式の問題が2回分収録された問題集です。
収録問題数こそ少なめですが、解説の量が半端ではありません。
かなり詳細に解説がされていますので、きっちりやり切ればかなりの学力アップが期待できます。

■どこでもできる通関士選択式徹底対策 片山立志著 2016年度版
語群選択式に特化した問題集です。
解説は至って淡泊ですが、何しろ収録されているのが語群選択式ばかりなので、これを強化したい人にはもってこいの問題集である点、ポケットサイズなので通勤・通学時間や昼食時間などのスキマ時間を存分に活用できる点が特徴として挙げられます。

■通関士過去問題集 ヒューマンアカデミー著 2016年度版
■通関士試験テーマ別問題集 片山立志著 2016年度版
■通関士過去問スピードマスター TAC通関士講座著 2016年度版
共通するのは、各学習内容に対応する問題が一問ずつ掲載され、それに対しての最低限の解説が記述されているという点です。
突っ込んだ学習には向いていないという印象ですが、学習した内容の総点検、整理という面では有用な問題集と言えると思います。

■通関士試験ゼロからの申告書 日本関税協会編
輸出入申告書のみを取り上げた問題集。
申告書類作成問題におけるルール(法則)について段階を経て解説されますので、訳が分からず手を付けられないという方にとっては重宝する問題集です。
そこまで困っていないという方は過去問題で十分であり、この問題集を別途購入する必要はないと考えます。

■「通関実務」集中対策問題集 ヒューマンアカデミー著
輸出入申告書の例題が8割を占めます。
過去問題だけでは物足りないという方には有用な問題集です。
残り2割は課税価格の算入要素と品目分類に関する記述になっていますが、課税価格の算入要素については基本通達をそのまま掲載しただけ、品目分類については一覧表を掲載しただけ、といった感が拭えません。

■TOKOTON計算問題 日本関税協会編
課税価格、修正申告、更正の請求、延滞税、加算税などの計算問題を収録した問題集ですが、過去問題を解くなら別途購入する必要は全くないと考えます。

■TOKOTON関税評価 日本関税協会編
基本通達の条文の穴埋めの問題を多数掲載するなど、およそ試験対策とはかけ離れた内容となっています。
試験とは関係ないところで関税評価を極めたい方向けの本です。

■通関手続ドリル 日本関税協会編 2016年度版
内容を確認した後またレビューしたいと思います。

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